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『住宅省エネ計画』はじめませんか

 近年はヒートアイランド現象の影響もあるでしょう,夏の気温が異常に上がります.

 

この猛烈な暑さの中,電気代を節約するという理由での過度の節電は,熱中症の危険があります.

 

 2013年の夏も熱中症患者数,死者数が連日ニュースで伝えられました.震災後,電力会社各社で電気

 

料金が値上げされております.「電気代は節約したいけれど,なかなかうまくいかない」というのが本音で

 

はないでしょうか.

 

塗装業界にできること

 

 家電業界は省エネ家電製品,自動車業界では低燃費車の開発などで環境に配慮した,いわゆる「エコ」の

 

取り組みを進めています.

 

 近年,塗料メーカー各社では,住宅用遮熱塗料の研究開発が進められてきました.遮熱塗料(※1)は塗装す

 

ることにより,塗装されたものの,温度の上昇を抑える事が出来ます.特に日差しを垂直に近い角度で受け

 

る屋根に塗装した場合,屋根からの熱を抑制する事で,室内環境の改善効果が期待出来ます.

 

 建築資材メーカーのエスケー化研株式会社で行われた遮熱塗料と,遮熱効果の無い一般塗料の比較試験

 

(2007年8月埼玉県加須市にて実施)の結果をご紹介します.平屋の危険物倉庫の折板屋根の半分に遮熱塗

 

料を,もう半分に一般塗料を塗装し,倉庫内温度と屋根の表面温度を6時間にわたり測定し比較します.そ

 

の結果,内部の平均温度差が4.6度,屋根表面の平均温度差が11.6度と,どちらも遮熱塗料を塗装した方が温

 

度低減効果が認められました.また他の比較試験や遮熱塗料の施工例でもその効果が高く認められておりま

 

す.遮熱塗料は今後さらに温暖化することが予想される中,その存在意義を高めていくことでしょう.

 

 [(※1)遮熱塗料の中でも,グリーン購入法(2001年4月1日施行,正式名称は「国等による環境物品等の調達

 

の推進等に関する法律」)が定める判定基準をクリアしたものを『高日射反射率塗料』と呼ぶ.遮熱性の高

 

い顔料を採用する事で,太陽光の近赤外線領域の光線(熱線)を高反射し,塗膜並びに躯体の温度上昇を抑

 

制する特殊塗料]

                     

                   <参考URL:www.sk-kaken.co.jp/shanetsu/sh_page01.html

 

秋月塗装でも

 

 遮熱塗料の効果を測定しました.スレート屋根の1面の半分に遮熱塗料を塗装し,もう半分は既存のまま

 

にし,塗料乾燥後それぞれの中心点で表面温度を測定しました.結果は,遮熱塗装部分の屋根表面温度が46

 

度,既存部(色は薄いグレー)が57度と,11度の差が出ました.色の違いがあるため純粋な比較ではありま

 

せんが,触ってみると既存部は熱く,長く触っている事が出来ないのに比べ,遮熱塗装部は明らかに熱が抑

 

えられていて,触れていても苦にならない状態になっていると感じました.(2013年7月滋賀県大津市で測

 

定,エスケー化研株式会社製水性クールタイトシーラーを下塗り,水性クールタイトシリコンを中塗りと上

 

塗りで塗装,色はスノーホワイト,使用測定機器TASCO社製THI−440Nを使用)

 

 屋根表面温度で11度の温度低減効果が認められました.これは室内環境の改善が十分に期待出来ます.

 

さらに遮熱塗料により

 

 塗装された素材その物の寿命を,従来の塗装をするよりも延ばす効果が期待出来ます.

 

それは,素材の劣化の大きな要因の1つが熱であるためです.日差しを垂直に近い角度で受ける屋根は特に

 

熱を溜めて熱くなる時間が長いため,熱による劣化が起こりやすい場所です.

 

 屋根は劣化してしまったら交換する事も出来ます.しかし,駄目になってから取り替えるのではお金も多

 

くかかりますし,第一「モッタイナイ」と思いませんか.

 

 秋月塗装では『電気代の節約』と,『住宅耐久年数のアップ』,この2つの理由から遮熱塗料による『住

 

宅省エネ計画』をお勧めしています.

 

  

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